土地購入の前に地盤を知る方法

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今回の記事は…これから家を建てたい方 意匠設計者 建築学生 に読んでもらいたい内容です。

その土地、地盤は良さそうですか?

家を建てようと思うと、土地を探すことになりますよね。

土地選びを決める要素は様々あると思います。

  • 通勤・通学に便利(通わせたい学区に住みたい…)
  • スーパー・薬局が近くにある(仕事帰りに買い物して行きたい…)
  • 公園や自然が周りにある
  • 生活する上で閑静な場所かどうか
  • 景色がいい
  • 勿論、土地の価格

その時のライフスタイル、将来の家族像を考えて悩まれるでしょう。

私は建築の構造設計(耐震設計)を生業としているので、地盤が良い場所かどうかも視野にいれます。

Q.土地を購入する前に地盤を知ることなんて出来るんですか?

A.近隣地盤データから“予想”することが出来ます。

地盤調査会社には無料で簡易的な地盤の良し悪しを公開しているサービスがあります。

地盤が悪い場合は、杭や地盤補強が必要になったりその分コストがかかることになります。

基礎にコストがかかると、その分建物にかけられる予算が少なくなってしまいます。

なので、事前に調べてみることをオススメします。

無料で閲覧できる地盤情報を活用してみる

地盤を知るために活用できる無料サービスを2つ紹介します。 ※スマホやタブレットでも見れます。


地盤サポートマップの活用法

  リンク先の左上 メニュー/画面切替」から、地耐力を選択。
  地図上に、ドット(丸点)がプロットされます。
  ドットの色分けは、 凡例の説明」で確認できます。
  ● 強い地盤 … 鉄筋コンクリート造、鉄骨造など重い住宅を支えられると評価した地盤
   やや強い地盤 … 鉄骨造や3階建などやや重い住宅を支えられると評価した地盤
   ふつうの地盤 … 木造住宅など軽い住宅なら支えられると評価した地盤。やや重い住宅は、地盤対策が必要
   弱い地盤 … 何らかの地盤対策が必要と評価した地盤
   の4パターンで分類して表示されています。
  購入を検討している場所を見てみる

目安として、地盤対策(=杭や地盤補強)が不要となる建物規模は…

 ・平屋 or 2階建て木造 ⇒ ふつうの地盤”以上ならOKの可能性が高い 
 ・3階建て木造 or 1階RC造+2階木造 ⇒ やや強い地盤”以上ならOKの可能性が高い

全国地盤サーチ GAIAの活用法

  こちらでは3段階で地盤の強さを表示されています。
   ・ 良好な地盤…特別な地盤対策・地盤改良工事を必要としない地盤、または浅い部分のみ地盤対策を行えばよい地盤
   ・ 表層部分が軟弱な地盤表層部分が軟弱な地盤…浅い部分の地盤対策または地盤改良工事を必要とする地盤
    ・ 深い部分まで軟弱な地盤深い部分まで軟弱な地盤…杭工事等、深い部分までの地盤改良工事を必要とする地盤

プロットされたピンマークをクリックしてみて下さい。

例えば、次のような吹き出しコメントが出てきます。 “深い部分まで軟弱な地盤 3階建て”

これは、木造3階建てを想定すると、弱い地盤なので地盤補強が必要だった…ということを意味しています。

注意点!必ず建設前には地盤調査をしましょう!

今回紹介した調査方法は、土地探しをしている段階で見ておきたい資料という事です。

あくまでも地盤の傾向を知る…事が目的です。

検討している土地にピッタリと合う資料はなかなか見つからないと思いますが、周辺(東西南北)のデータを見てみる。

周りは弱そうな地盤が多いな…となれば、その土地も同じ傾向の可能性が高いと予想できます。

“○川や○谷”の名の付く地域は弱いんだな…といか。逆に“△△台”と名の付く地域は良好だな…など。

間違っても周りは良好だから、この土地は地盤調査しなくても良い…とは考えないでください

近隣データは参考であり、建設前には必ず地盤調査をしましょう!

今後は…

  • 液状化の可能性は?
  • 地盤調査にはどんなものがあるの?

といった疑問も取り上げてていこうと思います。

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皆さんの関心事がわかると次の投稿を作成する糧になります。

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